リフォームの見積もりをお願いしたのに、全然来ない!なんでこんなに遅いの!?
とイライラしている方のために、
- リフォームの見積もりが遅いと判断できる日数
- なぜ見積もりが遅くなっているのか?
- 遅いリフォーム会社への対処はどうしたら良いか?
この点を「工務店で見積もりを担当していた私クロノ」が解説していきます。
リフォームの見積もりの日数目安は数日から2週間
リフォームの内容や規模によって日数は異なりますが、現地調査や打ち合わせから「数日〜2週間」が、見積もり完成までの目安です。
リフォームの場合、今の状態や面積を確認する「現地調査」が必須なので、見積もりスタートのタイミングは現地調査が終わった時点からとなります。
ざっくり概算金額を出す場合や以前に現地調査した資料があれば、見積もり依頼した時点からのスタートとなりますよ!
水回りや塗装工事は1週間〜10日
キッチンや浴室(ユニットバス)などの水回りや、外壁・屋根塗装工事は、間取り変更が必要な工事などの大規模リフォームよりも確認する項目が少ないため、1週間〜10日程度で完成するケースが多いです。
主な金額確認先 | |
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水回り | ・住宅設備メーカー(または仕入れ先) ・大工 ・水道業者 ・電気業者 など |
塗装工事 | ・塗装業者 ・足場業者 など |
リフォーム会社ごとの「標準仕様」や「標準単価」が決まっていれば、キッチンやユニットバスなどの住宅設備はすぐに金額が出ます。
また、塗装工事においても外壁・屋根面積を計算して入力すると総金額がでるようにシステムが構築されていれば、数日で金額が出るケースも多いです。
クロスやフローリング張り替えなどの内装工事は3〜5日
クロスやフローリングの張り替えは、基本的に「内装業者」や「大工」が主体となって進めるため、数日で金額が出ます。
また、張り替えは、平方メートルや坪ごとの単価がすでに出ているケースが多く、面積を入力すれば計算可能です。
張替に必要なクロスやフローリングの単価は、商品によって金額が異なりますが、標準的に使っているものがあれば単価は把握しているはずです。
1回1回業者に見積もり依頼をするのではなく、少しでも早く見積もりができるように単価を設定しておくなどの工夫が、作成側には必要になります。
工夫や努力をしている会社であれば、向上心がある証拠なので、安心して依頼できそうですね。
リフォームの見積もりが遅く時間がかかっている理由
平均的な日数よりも遅く、時間がかかっているのには、以下のような理由が考えられます。
- 大規模なリフォーム工事
- 下請け業者への依頼
- 会社の繁忙期や担当者の多忙
- やる気がなく工事を請け負う気がない
- 見積もり体制が整っていない
遅い理由|大規模なリフォーム工事
間取り変更など建物の構造に関わる工事が必要な大規模リフォームの場合、3週間〜1ヶ月ほどの時間がかかるケースがあります。
- 間取りを変更して問題ないか?
- 地震や風に対して弱くならないか?
- 法律上問題ないか?
など、建築士が計算や検証を行った上で、出た結果に基づいて見積もりが進められていきます。
場合によっては、市区町村の住宅建築課などに相談して「このまま進めても問題ないか」を確認しなければいけません。
内容次第では、協議が長引いてしまうため、1ヶ月以上かかるケースもあります。
遅い理由|下請け業者への依頼
リフォームの見積もりを依頼した会社が「営業主体の会社」、つまりお客さんを確保して受注することがメインの会社であった場合は、見積もり作成は下請け業者が行っているケースが多いです。
下請け業者に現地調査や相談内容を渡した後は、全て丸投げ状態の場合もあるため「早く作成しなければならない」という責任感がなく、見積もりが遅くなっているのかもしれません。
元請けの方がしっかりスケジュールを管理していれば問題ないのですが…
残念ながら、丸投げしたまま忘れているなんてこともあります。
遅い理由|会社の繁忙期や担当者の多忙
リフォーム会社の繁忙期や担当者の多忙によって、見積もり作成ができずに、遅くなっている場合もあります。
特に人数が少ないリフォーム会社であれば、1人1人の仕事量が多いため、対応しきれないことも…。
管理が徹底されているのであれば問題ありませんが、社内の体制が整っていなければ、忘れられてしまうこともあります。
遅い理由|やる気がなく工事を請け負う気がない
リフォーム工事自体をやる気がなく「依頼されなくてもいいや」と思っている場合は、なかなか見積もりをしてくれません。
リフォーム会社や担当者自体に問題があるケースもあるので「対応が遅い・悪い」と感じたのであれば、他社への依頼を検討すべきです。
遅い理由|見積もり体制が整っていない
見積もり作成ができる社員が少なかったり、効率の良い見積もりができるようなシステムが整っていなかったりする場合は、見積もりが遅くなりがちです。
昨今では、図面を作れば、そこから面積などを計算してくれる便利なソフトもあります。
会社ごとの単価を事前に設定していれば、数日で見積もりができるようなシステムを作ることができるので、見積もりにかかる時間は「体制が整っているか」で左右されます。
見積もり待ちの間にしておくべきこと
「見積もり遅いな」と感じたら、以下のことを見積もり待ちの間にチェックしておきましょう。
- 担当者の対応に不安・不満がないか
- 他社との対応に違いはないか
見積もり待ち|担当者の対応に不安・不満がないか
お客様を不安にさせないために、良い担当者であれば「◯月◯日までに見積もりを提出いたします」と明確に期日を伝えてくれます。
しかし、中には「見積もりしますね」とだけ伝えて、期日も進捗も連絡がない担当者もいるので、担当者によって対応に違いが出る点を、よくチェックしておきましょう。
これまでの電話やメールでの対応に、不安・不満を感じた点がないか再度チェックし、あった場合は日付と内容をメモしておくのがおすすめです。
最終的にどこに依頼するかを決める際の判断材料になります。
契約して工事が始まってからでは、やっぱりやめますとは簡単にできないので、見積もりの時点でしっかりチェックしておきましょう。
見積もり待ち|他社との対応に違いはないか
相見積もりをしている場合、見積もり待ちの際には「対応」に違いがないかチェックしてみましょう。
見積もりの期日前でも「あと3日で見積もりが完成しますので、もう少々お待ちください」と連絡をしてくれたり、見積もり待ちの間にチェックできるように資料を届けてくれたりと、対応に違いがあります。
細かい部分まで配慮して、お客様側が分かりやすいような説明をしてくれるような会社なら、安心して依頼ができます。
見積もりの時の対応が、そのまま契約後から工事まで続くと想像して「ここなら安心できるな」と感じる会社を選びましょう。
リフォームの見積もり期限を過ぎたら他社への依頼を検討しよう
期限が過ぎているのに見積もりが提出されなかった場合、ハッキリ断りの連絡を入れて、他社への依頼を検討しましょう。
期限を守るのは最低限のマナーであり、お客様との約束です。
見積もりの段階とはいえ「◯月◯日までに提出します」という約束を破ったのですから、安心して依頼はできません。
最悪の場合、期限を過ぎているのに謝罪の連絡もないこともあります…。
「期限が過ぎているのですけど?」と言っても「今作成しておりますので」と、的外れな回答しか得られないケースもあるので、その場合はハッキリ断りましょう。
見積もりの上手な断り方については「電話編・メール編」とそれぞれ、下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
断る際は、必ず電話である必要はなく、メールでも誠意を込めれば大丈夫です。
連絡がしやすい方を選択して、早めに断りの連絡を入れましょう。
見積もりの対応の違いを比べるなら相見積もりがおすすめ
リフォーム会社によって、見積もりの早さが異なり「遅すぎる」という場合もあります。
しかし、1社だけでは「リフォームの見積もりはこんなもんなのかしら?」と思ってしまい、正しい判断ができません。
リフォームで失敗しないためには、信頼できる会社を選ぶ必要があるので、3社ほどで相見積もりをして見積もりの対応を比べてみましょう。
匿名で利用できるホームプロ
現地調査前まで、匿名のままリフォーム会社とやり取りができるので「個人情報を入力するのは抵抗がある」という方でも安心です。
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