「TOTOのキッチンや洗面台、クリスタルカウンターの透明感に一目惚れした!」 「でも、使っているうちに黄ばみが出るって本当?」そんな不安を抱えていませんか?
光を透過し、まるで宝石のような美しさを放つTOTOの独自素材「クリスタルカウンター」。その美しさゆえに、「経年劣化で黄色く変色したら台無しになってしまう」と心配する声は少なくありません。

結論から申し上げます。 クリスタルカウンターは、一般的な人造大理石に比べて圧倒的に「黄ばみにくい」素材です。その理由は、素材自体の「密度」と「質」にあります。
この記事では、リフォーム業界の視点から、クリスタルカウンターが黄ばむ本当の原因や、素材を傷めずに透明感をキープする「公式推奨の正しいお手入れ方法」を徹底解説します。
1. 【結論】TOTOクリスタルカウンターは黄ばみに強い!その科学的理由
ネット上の口コミで「人造大理石は黄ばむ」という意見を見かけますが、これは「アクリル系」や「ポリエステル系」の一般的な人造大理石を指していることがほとんどです。
TOTOのクリスタルカウンターは、これらとは「モノ」が違います。
エポキシ樹脂とハイブリッド素材の力
クリスタルカウンター(特に上位グレード)は、エポキシ樹脂という非常に硬く、透明度の高い特殊な樹脂を使用しています(一部ハイブリッド素材あり)。

- 一般的な人造大理石(ポリエステル系など): 紫外線や熱に弱く、数年で全体が飴色に黄変しやすい。吸水性があり、汚れが染み込みやすい。
- TOTOクリスタルカウンター: 耐熱性・耐候性が極めて高く、窓際などの紫外線が当たる場所でも透明感を長く維持できる。
TOTOの公式実験でも、長時間紫外線を照射してもほとんど変色しないことが実証されています。
2. それでも「黄ばみ」に見える3つの原因
「うちはクリスタルカウンターだけど、なんか黄色くなってきた気がする……」 もしそう感じるなら、それは素材の劣化ではなく「外部からの汚れ」が原因である可能性が高いです。
主な原因は以下の3つです。

① 表面の「油膜」や「蓄積汚れ」
一番多い原因です。調理中の油煙や、洗剤の拭き残しが薄い膜となり、それが酸化して黄色っぽく見えることがあります。素材そのものが変色しているわけではありません。
② 食品や調味料の色素(カレー・お茶・スパイス)
カレー、コーヒー、醤油などの色が濃いものをこぼしたまま長時間放置すると、表面で乾燥してこびりつきます。クリスタルカウンターは汚れが染み込みにくい素材ですが、汚れが表面に強く付着することで「シミ」のように見えるケースがあります。
③ もらい錆(サビ)
空き缶やヘアピンなどを濡れたまま置きっぱなしにすると、鉄のサビがカウンターに移って茶色くなります。これも「黄ばみ」と勘違いしやすいトラブルの一つです。
3. 【公式準拠】美しさを守る「正しいお手入れ」と注意点
クリスタルカウンターの透明感を長く保つためには、正しい道具を使うことが何より大切です。 よかれと思って間違ったお手入れをすると、かえって傷をつけて汚れやすくなってしまうことがあります。
基本のお手入れ:台所用中性洗剤+柔らかい布
クリスタルカウンターは表面が非常に滑らかなので、強い洗剤や道具は不要です。
- 水を含ませた柔らかい布(または柔らかいスポンジ)を用意する。
- 台所用中性洗剤を適量つける。
- 優しく拭き掃除をする。
- 洗剤分が残らないようにしっかり水拭きし、最後に乾拭きで仕上げる。

これだけで、表面の油膜やくすみはスッキリ落ち、本来の輝きが戻ります。
【重要】絶対にやってはいけないNGお手入れ
公式情報に基づき、以下の道具や洗剤の使用は避けてください。

× 研磨剤入り洗剤(クレンザー)の使用
× 硬いスポンジ(ナイロンたわし・研磨粒子入り)の使用
「汚れが落ちそう」と思ってゴシゴシ擦ると、表面に細かい傷がつきます。その傷に汚れが入り込むと、かえって黄ばみや黒ずみの原因になります。 また、クリスタルカウンターにはコーティングが施されているため、コーティングが剥がれてしまう恐れがあります。
× 塩素系漂白剤の「原液」放置
漂白剤を使用する場合は、必ず薄めて使用し、長時間放置しないようにしましょう。使用後は成分が残らないよう、十分に水洗いしてください。
4. 他の素材と徹底比較!黄ばみやすさランキング
キッチンのワークトップ(天板)素材はいくつかありますが、黄ばみに対する耐性はどのくらい違うのでしょうか?

クロノこうして見ると「透明感のある明るいキッチンがいいけれど、プラスチックのような黄ばみは嫌だ」という人にとって、クリスタルカウンターは非常にバランスの良い選択肢です。
5. 10年後も美しさを保つための「予防メンテナンス」
ゴシゴシ擦る必要がないように、普段から「汚さない工夫」をすることが、クリスタルカウンターを一番長持ちさせる秘訣です。


① 「熱」を直接伝えない
TOTOの公式スペックでは高耐熱を謳っていますが、高温のフライパンを何年も直置きし続けると、樹脂への負荷がかかります。 必ず鍋敷きを使用すること。これだけで美しさが数十年保たれます。
② 汚れは「すぐに」拭く
クリスタルカウンターの最大のメリットは「汚れが染み込みにくい」ことです。 カレーやコーヒーをこぼしても、すぐに拭けばシミになることはまずありません。時間が経って乾燥する前に、サッと水拭きする習慣をつけましょう。
③ 仕上げの「乾拭き」
水滴がついたまま自然乾燥させると、水道水に含まれるカルキ成分が残り、白く濁って見えたり、それが汚れを吸着する原因になります。 一日の終わりにサッと乾拭きをして水気を取るだけで、クリスタル特有の輝きが持続します。
6. よくある質問(FAQ)
- 漂白剤(キッチンハイター)は使ってもいいですか?
-
薄めて短時間ならOKですが、注意が必要です。 排水口周りや網かごの除菌などでスプレー式の漂白剤を使うことはありますが、カウンター天板に原液をかけてラップパックをするような使い方は、表面を傷めるリスクがあるため推奨されません。使用する場合はメーカーの指定濃度に薄め、最後はしっかり水拭きしてください。
- メラミンスポンジは使えますか?
-
基本的には推奨されません。 メラミンスポンジは微細な研磨作用を持っています。汚れは落ちますが、使い続けると表面の艶が失われたり、コーティング面に悪影響を与える可能性があります。日常のお手入れは「柔らかいスポンジ+中性洗剤」で十分きれいになります。
- 中古物件でクリスタルカウンターが黄ばんでいます。
-
プロのクリーニング業者へご相談ください。 ご自身で研磨剤を使って削ろうとすると、ムラになったり傷がつく恐れがあります。表面の付着汚れであればプロの洗浄できれいになる可能性がありますので、ハウスクリーニング業者やTOTOのメンテナンスへ相談することをおすすめします。
まとめ:研磨いらずの「汚れ落ち」こそが真価
TOTOのクリスタルカウンターにおける「黄ばみ」についての真実をまとめます。


- 素材自体は非常に黄ばみにくい(一般的な人造大理石とは別格)。
- 黄ばみの正体は、多くの場合「汚れの付着」である。
- 研磨剤で削るのではなく「中性洗剤で優しく拭く」のが正解。
- 汚れが染み込まないので、強い力でこする必要がない。
「黄ばむのが怖い」と心配される方も多いですが、クリスタルカウンターは「汚れが染み込みにくいから、ゴシゴシ洗う必要がない」という、メンテナンス性に優れた素材です。



無理に削ったり強い洗剤を使わなくても、日々の「サッと拭き」だけで、あの美しい透明感は何年も保たれます。ぜひ、ショールームで実物に触れてみてください。その滑らかな手触りと、光を透かす美しさを確認すれば、「大切に使いたい」という愛着がきっと湧いてくるはずです。
安くキッチンをリフォームするなら相見積もりが必須
リフォーム業者ごとにキッチンの販売価格が異なるため、より安くキッチンを交換したい場合は相見積もりが必要です。3社ほどに見積もりを依頼して、比較検討しましょう。





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