対面キッチンは、予想以上に音やにおいがリビングに届きます。
テレビを見ている家族から「音が聞こえない!」と言われて、キッチンに立っているあなたと「仕方ないでしょう!」とケンカになってしまうことも。
そんな対面キッチンを採用した人からは、ほかにも「イライラした!」「対面キッチンをやめたい!」という声が聞こえてきます。
そこでこの記事では、対面キッチンを採用した人のイライラポイントを紹介します。

これから対面キッチンを設置しようと思っている人は、みんなのイライラポイントをチェックして、本当に対面キッチンを選ぶべきなのか検討しましょう。
対面キッチンでイライラする理由
対面キッチンでイライラするのは、ダラダラ過ごす家族の姿が視界に入ることなども理由として挙げられます。
- 溜まった食器が丸見えになる
- 調理中の音がうるさい!
- ダラダラ過ごす家族の姿が視界に入る
- リビングにキッチンのにおいが届く
【理由1】溜まった食器が丸見えになる
アイランドやペニンシュラ型などの対面キッチンは、シンクや作業台まわりに腰壁(キッチンの高さ程度の壁)がなく、キッチンシンクにたまった食器が丸見えになります!
キレイでおしゃれな状態を保っていれば気分は上々!ですが、忙しい日常を送っていると、なかなか思うようにはいかないものです。
溜まった食器がダイニング側からも見えるので、イライラが爆発する原因にも…。



もう!食器は水につけといてって言ったよね!?
このようなイライラの爆発事件が起きないようにするには、対面キッチンにする際に、あわせて食洗機の採用をする方法が有効です。
食洗機は定期的に洗浄するなど手間はかかります。しかし、家族にも使い方を教えておけば、食洗機がキレイに洗ってくれるのが便利です!
ただ、ビルトイン食洗機は20〜30万円の費用がプラスになる高額なオプションです。予算内におさまりそうか、費用面とのバランスも考えて採用を検討しましょう。
【理由2】調理中の音がうるさい!
対面キッチンで食器を洗ったり、レンジフード(換気扇)を使ったりすると、リビングやダイニングに音が響いて「うるさい!」と家族のイライラが爆発してしまうことも。
キッチンから発生する音は、リビングでテレビを見たりゲームをしたりしていると「うるさい!」と感じるほどの音です。イヤホンをしていないと、普通の音量では聞こえません。



そのため、今のキッチンが独立型である場合は、モデルルームなどで音の響き方を確認してみるのをおすすめします。
今のキッチンもリビングやダイニングと近く、調理中は音が響くのが日常的な環境であれば、今と変わりはないので問題はないと思います。
最後は「ご家庭の生活スタイルと個々の感覚次第」という結論になるので、対面キッチンにする際は、よく話し合う必要がありそうです。
【理由3】ダラダラ過ごす家族の姿にイラッ



わたしはバタバタ動いてるのに、のんきにゲームしないで!
対面キッチンは、小さい子どもの様子を見ながら調理ができるのが魅力。しかし、リビングまで見渡せるのが逆にデメリットになって、家族がダラダラ過ごす姿にイラッとしてしまうこともあります。
壁に囲まれた独立キッチンであれば、キッチンにいる時だけは自分の時間を過ごせるなど、癒しの空間とすることも可能です。(小さい子どもがいるとなると難しいですが…パートナーの協力が必須ですね)



対面キッチンにする場合は、自分の性格や日常の心内も踏まえて検討しましょう。
【理由4】リビングにキッチンのにおいが届く
対面キッチンでイライラするポイントは、リビングにキッチンのにおいが届いてしまうこと。対面キッチンは壁で仕切られていないので、間取りによっては生ゴミのにおいなどがリビングに届いてしまうこともあります。
そのため、リビングでくつろいでいるときに…



なんかうちのリビング、くさいかも。
という状態になり、対面キッチンにしたことを後悔し、そんな自分と対面キッチンにイライラ…。
このようなキッチンのにおい問題を解決するには、生ゴミの置き場を工夫しなければいけません。外にゴミを置けるのであれば、外にゴミ箱を設置しましょう。
対面キッチンのデメリット
対面キッチンにすることで、収納量が壁付キッチンよりも少なくなるなどのデメリットもあります。
- 収納量が壁付より少ない
- LDKの統一感を気にしないといけない
- 広いスペースが必要になる
対面キッチンにはこれらデメリットがあり、「イライラする理由」で紹介したこと以外にも後悔しやすいポイントがあります。
「なんとなくおしゃれだし、対面キッチン希望です〜」と、ゆるっと決めてしまうと、やめたい!という事態になるので注意しましょう。
【デメリット1】収納量が壁付より少ない
対面キッチンは、壁付キッチンに比べて収納量が少ないため、キッチン本体やキャビネットに物があふれてしまう場合もあります。
しかし、対面キッチンでも吊り棚を天井につけるなどの工夫は可能です。


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もし対面キッチンにする際に「収納が不足するのはさけたい」という場合は、このような吊り棚の採用を検討してみましょう。
【デメリット2】LDKの統一感が気になる
対面キッチンは、LDKと空間がつながっているので、インテリアや内装などの統一感がどうしても気になります。
「キッチンは北欧風に!」「ダイニングは男前に」など、空間ごとに雰囲気を分けられないので、LDK全体でコーディネートを考えなければいけません。
「コーディネートなんて気にならん!」という方であれば問題ありませんが、気になる方は、SNSなどを参考にしながらLDKのコーディネートを考えておきましょう。
【デメリット3】広いスペースが必要になる
アイランドキッチンの対面キッチンにする場合、左右に通路が必要なので、広いスペースが必要になります。
一般的な壁付キッチンなら、必要な広さは4.5畳ほど。背面に収納をつけても、4.5畳ほどのスペースがあれば、キッチンを設置できます。
一方のアイランドキッチンは、収納部分も含めると6畳ほどは必要。LDKが広ければ問題ありませんが、あまりスペースがないとキッチンスペースで圧迫してしまいます。
もしリビングやダイニングにスペースを広く確保したいなら、アイランドキッチンのような対面キッチンではなく、壁付キッチンにするのがおすすめです。
対面キッチンのメリット
対面キッチンはイライラポイントもあるものの、開放的なキッチンにできるなどのメリットも得られます。
- 開放的なキッチンにできる
- コミュニケーションが取りやすい
- テレビを見ながら料理できる
- おうちカフェをするには最適
- インスタ映えを狙える
対面キッチンにも、このようなメリットはあります。デメリットに感じている、やめたいと思っている部分と、メリットのどちらも考えてみて、リフォームをするか検討しましょう。
【メリット1】開放的なキッチンにできる
壁に向かって料理をする壁付キッチンとは異なり、リビングやダイニングと一体化したレイアウトにすることで、視界が広がり、部屋全体がぐっと明るく感じられます。
とくに、天井が高い家や、窓が多い間取りと組み合わせれば、まるでカフェやレストランのような心地よい雰囲気になるのも魅力でえす。
アイランドキッチンやペニンシュラ型など、デザインの選択肢も多く、自分らしい“見せるキッチン”が叶います。



来客時にも圧迫感がなく、自然に会話ができるのも魅力ですね!
料理しながら友達と会話を楽しめるので「何作ってるの〜?」「手伝おうか〜?」と、ワイワイ楽しい時間を過ごせます!
【メリット2】コミュニケーションが取りやすい
対面キッチンは、料理をしながらでも家族や来客と自然にコミュニケーションが取れる点が大きなメリットです。
子育て中の家庭では、料理中もリビングで遊ぶ子どもの様子を見守ることができ、安心感につながります。
また、夫婦で会話を楽しんだり、友人とのホームパーティーでもキッチンが会話の中心になり、場が盛り上がること間違いなし。調理中の孤独感も軽減され、「家族と一緒の時間を大切にしたい」と考える方にはぴったりのスタイルです。
さらに、料理の手伝いをしてもらうときにも、動線がスムーズで、自然と「一緒にキッチンに立つ」体験が増えるのも嬉しいポイント。家族とのふれあいを大切にしたい現代のライフスタイルにマッチした、温かみのあるキッチンです。
【メリット3】テレビを見ながら料理できる
忙しい毎日の中で、「少しでもリラックスした時間が欲しい」と思う方は多いはず。対面キッチンなら、料理をしながらテレビや動画配信サービスを楽しむことができるため、時間を有効に使いながらもストレスを感じにくいのがポイントです。
壁付けキッチンでは背中を向けることになるテレビも、対面キッチンなら視界の中に入りやすく、好きな番組を見逃すこともありません。
また、料理番組を参考にしながら同時に調理できるため、レパートリーを増やしたい方にも便利。エンタメを楽しみながら作業を進められることで、料理そのものが楽しい時間に変わります。
「ながら調理」で家事の負担を軽減し、日常にちょっとした贅沢を取り入れたい方におすすめです。


【メリット4】おうちカフェをするには最適
近年、「おうち時間」の充実を目指してカフェ風のインテリアが人気を集めています。対面キッチンは、そんな“おうちカフェ”を実現するのに最適なスタイルです。
キッチンとカウンターが一体化しているため、コーヒーやスイーツをそのままサーブでき、まるで本物のカフェのような空間を作ることができます。
カウンターにお気に入りのマグやドリップスタンドを並べるだけで、気分は一気にバリスタ。友人を招いてのティータイムや、家族とのブランチにもぴったりです。
ライティングやインテリアにもこだわれば、雰囲気はさらにアップ。自宅でカフェ気分を味わいながら、心も体もリラックスできる、そんな贅沢な時間を叶えてくれるのが、対面キッチンならではの魅力です。
【メリット5】インスタ映えを狙える
料理やインテリアの写真をSNSに投稿する人が増える中で、“映えるキッチン”への注目度も高まっています。
対面キッチンはその構造上、視界が開けており、自然光も取り込みやすいため、写真を撮るには理想的な空間です。
おしゃれなキッチンツールやカフェ風の小物を並べれば、どこを切り取っても絵になる一枚に。料理を盛り付けたプレートをカウンターに置くだけでも、まるで雑誌のような雰囲気を演出できます。
また、背景にリビングや観葉植物が映り込むことで、写真に“生活感”ではなく“暮らしの美しさ”をプラス。ハッシュタグ付きで投稿すれば、フォロワーからの反応も◎。



「映えるキッチン」を狙いたいなら、対面キッチンがおすすめですよ!!
対面キッチンで後悔しないための方法
「対面キッチンでイライラする理由」で解説したような点で、対面キッチンの採用を後悔しないためには、ペニンシュラキッチンを採用するなどの方法が有効です。
【方法1】ペニンシュラキッチンを採用する
ペニンシュラキッチンは、対面型キッチンの一種で、一辺が壁に接している「半島(ペニンシュラ)」のような形状が特徴です。
アイランドキッチンに比べてスペース効率が良く、限られた間取りでも開放感と機能性を両立できるため「キッチンが狭い」というモヤモヤを解決できるかもしれません。
収納や作業スペースも広く確保しやすく、見た目のおしゃれさと実用性を兼ね備えたキッチンスタイルです。
【方法2】腰壁をつくる
対面キッチンを採用する際に「キッチンの手元やシンクが見えるのも気になる」という場合は、キッチンまわりに腰壁をつくって、手元をほどよく隠すという方法もあります。
腰壁の高さは、900〜1,000mmが一般的であるため、開放感を損なわずに手元を隠せるのが魅力です。
【方法3】油はねガードをつける
対面キッチンのガスコンロやIHのまわりに、ガラスパネルなどの油はねガードをつけることで、床や家具に油がはねるのを防げるでしょう。
メーカーによって異なるものの、キッチンとセットで購入できる場合が多い傾向にあります。
【方法4】掃除しやすい床材を選ぶ
対面キッチンの床の汚れが気になる場合は、掃除しやすいクッションフロアなどの床材を選ぶのがおすすめです。
クッションフロアは、水や汚れに強く、お手入れが簡単なので、キッチンなどの水まわりに最適です。
デザインも豊富で、木目調やタイル柄などインテリアに合わせて選べます。施工も簡単でDIYにも向いており、コストパフォーマンスも高いのが特長です。
また、クッション性があるため足腰への負担を軽減し、万が一物を落とした際も床や物が傷つきにくい点も嬉しいポイントです。
対面キッチンでイライラを爆発させやすい人
- 1人の時間が好き
- 洗い物を溜めがち
- 家事はまとめてやりたい
- あまり家に人を呼ばない
- 収納は多い方がいい



これらに当てはまる人は、ほかのキッチンレイアウトを検討しましょう。
キッチンのレイアウト
1. I型キッチン(壁付けタイプ)


I型キッチンは、シンク・コンロ・作業台が一直線に並んだシンプルなレイアウトです。限られたスペースにも設置しやすく、コストも抑えられるため人気があります。動線が直線的でわかりやすく、掃除もしやすいのが特長。ただし、作業スペースが狭くなりやすいため、収納や効率的な配置に工夫が必要です。
2. II型キッチン(セパレート型)


II型キッチンは、シンクとコンロを向かい合わせに配置した2列型のレイアウトです。調理や洗い物の動線が短く、効率的に作業できるのが魅力。収納や作業スペースを広く確保しやすいため、料理好きな方にも人気です。ただし、両側に一定の通路幅が必要で、狭い空間には不向きな場合もあります。
3. L型キッチン


L型キッチンは、シンクとコンロを直角に配置したL字型のレイアウトです。動線がスムーズで作業効率が良く、コーナーを活かした広い作業スペースが魅力です。複数人でも同時に使いやすく、収納力も高め。ただし、コーナー部分の使い方に工夫が必要で、設置にはある程度のスペースが求められます。
4. U型キッチン(コの字型)


U型キッチンは、シンク・コンロ・作業台が三方向を囲むように配置されたレイアウトです。作業動線が短く、調理・配膳・片付けがスムーズに行えるのが特長。収納力・作業スペースともに非常に充実しており、本格的に料理を楽しみたい人に最適です。ただし、広い設置スペースが必要で、動線が狭く感じることもあります。
キッチンのレイアウトに迷ったら業者に相談がおすすめ



対面キッチンにして後悔したらどうしよう
このように、キッチンのレイアウトで迷っている場合は、専門資格のある業者に相談してみるのがおすすめです。



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