- リフォーム計画を立て始めた
- 依頼先を検討している
- どう選んでいったらいいかわからない
リフォーム工事を依頼する際は「あの時、よく考えておけばよかった」と後悔しないように、すぐに契約はせず相見積もりをした上で依頼先を決めることが大切です。
この記事で「リフォーム工事における相見積もりの重要性」について解説していきますので、リフォームを計画中の方は参考にした上で、相見積もりを進めましょう。
![この記事を書いた人クロノ 工務店で住宅設計・積算を経験、宅建士・外壁診断士・FP2級など専門資格をもつ](https://mumureform.net/wp-content/uploads/2023/03/工務店で住宅設計・積算を経験-1024x576.jpg)
相見積もりのメリットは3つ
以下のようなメリットが得られます。
- 適正価格がわかる
- 記載方法の違いを比べられる
- 悪質業者でないかチェックできる
メリット|適正価格がわかる
3社〜5社の見積書を見比べることで「我が家ではこれくらいの金額でリフォームができるんだ」という目安を知ることができます。
リフォームの内容によって金額に大きな差が生まれますが、100万円以上の工事であれば、依頼先が違うだけで20万円以上の差が生まれることも少なくありません。
20万円以上の差が生まれるのは、以下のような価格が各社で違うためです。
・設備や建材の仕入れ価格
・職人や業者に払う施工費
・中間マージンなどの利益
1社だけでは比較対象がないので、安い・高いの判断ができません。
専門的な知識がない場合でも適正価格が感覚的にわかるように、相見積もりを行う必要があります。
家電を買う時と同じように比較が大事
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冷蔵庫を買う時には、売り場に並んでいる商品を、メーカーやグレードごとにチェックしていきますよね。
それぞれの商品の「価格・機能・サイズ」などを比較し、1番自分の求めている条件にマッチしている冷蔵庫を購入します。
リフォームにおいても、冷蔵庫などの家電を買う時と同じように、比較することが大事です。
リフォームの価格や内容などを3社ほどに出してもらい、どこが1番求めている条件にマッチしているのか判断しましょう。
メリット|記載方法の違いを比べられる
以下のポイントが満たされているほど、良心的な会社であると言えます。
例えばこんな記載の仕方をしていればOK! | |
---|---|
施工する箇所以外の説明がある | ・天井は既存のままとする ・キッチンコンロ前のパネルは既存のままとする |
使用する設備などのメーカー名や商品名などが記載されている | LIXIL アメージュZリトイレ YBC-ZA10H |
「一式」とまとめられすぎていない | ・フローリング張り替え 28.9㎡ ・巾木施工 37m ※「フローリング張り替え・巾木施工 一式 20万円」など、詳しい面積や単価がわからないのはNG |
「内容に納得した上でご契約いただきたい」「トラブルなく進めたい」と思っている会社であれば、上記はクリアできているはずです。
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見積書は、工事内容を示す大事な書類です。
相見積もりの際は、簡易的な見積書を提出するという会社もありますが…できるだけ丁寧に、細かく記載されている見積書をいただいた会社への依頼を検討しましょう。
メリット|悪質業者でないかチェックできる
見積書の内容を見て、以下に当てはまるものがないかチェックしましょう。
①足場代無料のサービス | ・足場代は必ず必要なもので無料になることはない ・他の必要な工事を省いている可能性がある ・塗装後に塗料がすぐに剥がれてくるなどのトラブルが起きることも・・。 |
②極端に見積金額が高い・安い | 【高い場合】 ・当初提示した金額は割引をする予定の金額を含めた金額 ・「こんなに割引してくれるのですか!」という反応を得るため 【安い場合】 ・必要な工程が含まれていない可能性が高い ・特に塗装前の「高圧洗浄」を省く業者が多いので注意 ・仕上がりが悪く塗り直しが必要になる可能性がある |
③「〜日までに契約したら20%オフ!」など契約を急がせる | ・契約を急がせることで冷静に検討する時間を与えない ・工事が粗悪なものであることが多い |
トラブル件数は1,864件!
外壁塗装などのリフォーム工事では「悪質業者が多い」ので注意が必要です。
国民生活センターに寄せられたリフォーム工事全体のトラブルによる、2021年の相談件数は1,864件。
外壁塗装工事に関わる相談事例は下記のようなものがあるようです。
・訪問してきた業者に塗装工事を勧められた。「契約の効力はないからとりあえず署名、捺印するように」としつこく言われ、断りきれず応じてしまったが、工事をしたくない。
引用)独立行政法人国民生活センター
・自宅の外壁塗装をお願いしたいと思い事業者紹介サイトに登録したところ、事業者から電話があり、自宅を訪ねて来た。見積もりを提示され、他社と比較したいと伝えたが応じてもらえず、仕方なく契約してしまった。
塗装工事を行う際の明確な許可制度がないため、悪質な業者が後を絶ちません。
トラブルに巻き込まれないようにするためにも、相見積もりを行い「なんか怪しいな・・」という違和感を感じられるようにしましょう。
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相見積もりのデメリット
相見積もりはメリットがある反面、以下のようなデメリット・注意点もあります。
- 断られてしまうケースもある
- 断るのが苦手な人は辛い
- 決断ができない場合もある
デメリット|断られてしまうケースもある
リフォーム会社によっては「相見積もりなら見積り対応はしません」と言われてしまうケースもあります。
会社ごとの方針であるため、対応できない会社がある点は仕方ありません。
どうしてもその会社に依頼したい場合以外は、相見積もりが可能な会社を探して、相見積もりを進めましょう。
デメリット|断るのが苦手な人は辛い
相見積もりを取るということは、お願いする会社が決まった場合、それ以外は断る必要があるということになります。
「見積書を作成してもらったのに申し訳ない・・」と心が痛くなる人もいるでしょう。
そんな心優しい人におすすめなのは、メールやWebからのメッセージを利用する方法です。
リフォーム会社としては、断りの連絡が入るのはそこまで稀なことではありません。
あなただけが行っていることではないので、自分が伝えやすい方法を利用して、相見積もりを進めてみましょう。
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断りの連絡を入れる際の例文は「相見積もりの断り方【メール編】」で解説していますので、不安がある方はチェックしてみてください。
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デメリット|決断ができない場合もある
相見積もりは3〜5社で行うのがおすすめですが、6社以上となってしまうと比較がしづらくなり、依頼先を決める際の決断ができなくなってしまうことも…。
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見積書のチェックポイントについては「相見積もりで迷ったら見積書のココをチェック!」で解説していますので、不安がある場合はこちらもチェックしてみてください。
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相見積もりを依頼する際の注意点
スムーズに、各社に失礼なく相見積もりを進めていくために、以下の点に注意しましょう。
- 現地調査は各社の日程をずらす
- 工事内容は同じにする
- 事前に相見積もりである点を伝える
注意点|現地調査は各社の日程をずらす
リフォーム会社へのマナーとして、各社の日程をずらし、かちあわないようにスケジュールを設定しましょう。
少し話が長くなったり、現地調査が長引いたりしても、かちあってしまわないような余裕のあるスケジュールが望ましいです。
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相見積もりとはいえ、丁寧に対応してくれるリフォーム会社に対して、失礼のないように進めてください。
注意点|工事内容は同じにする
各社で見積もりをしてもらった工事内容が異なることで、比較ができず「高いのか安いのかわからない!」という事態に陥ってしまうことも…。
相見積もりの意味がなくなってしまうので、以下の点を合わせましょう。
①使用する設備や商品のグレード
②リフォーム工事をする箇所や範囲
もし現地調査や打ち合わせの際に「ここも見積もりして欲しい」という箇所が出てきたり、グレードが高い設備と比較したくなったりした場合は、他社と同じ内容の見積書を作成してもらった上で、違うパターンも作成してもらうのがおすすめです。
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私が工務店で見積書を作成していた時も、グレードやリフォーム箇所の違いによる金額差がわかるように、よくパターン別で作成していました!
事前に伝えておけば、見積もりをする際に、メーカーなどにパターンごとに価格を出してもらうなどの依頼ができるので、スムーズに見積もりができます。
あくまでベースは全社同じで作成し、見積書の金額や内容を比べやすくしましょう!
注意点|事前に相見積もりである点を伝える
見積もりを受ける側にとっては、相見積もりであることが事前にわかっていた方が対応しやすいです。
中には相見積もりでの対応はしていない会社もありますが「よっしゃ、負けないように頑張るぞ!」とやる気になることもあります。
反応や対応は会社ごとに違いますが…素直に相見積もりであることは伝えておきましょう。
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相見積もりであると言った後に嫌な顔をされるのが嫌だな…と思う方は、オンラインで完結するリフォーム会社紹介サービスを利用するのがおすすめです。
リフォームをするなら3〜5社で相見積もりをしよう
価格だけでなく、担当者の感じの良さや丁寧さなど、何社かで比較してみないとわからない部分が多々あります。
より安く、より信頼できるリフォーム会社に工事を依頼すべく、リフォームをするなら相見積もりをするのがおすすめです。
利用したことがあるリフォーム会社があれば、見積もりを依頼してみましょう!
また「(お住まいのエリア) リフォーム」で検索してみたり、無料のリフォーム会社紹介サービスを利用したりする方法もあります。
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