照明には大きく分けて「青い光(昼光色)」と「オレンジの光(電球色)」の2つがあります。しかし、最近では中間色の「温白色」という色も出ていて「何色にしたらいいの!?」と悩んでしまう人が多いです。
特にLDKは、寝室などよりも滞在時間が長かったり、家庭によって使い方が違ったりするので、照明の色を選ぶのが難しくなっています。
そこで、この記事では「温白色にしようかな?」と思っている人のために、温白色を選んで後悔した人のリアルな声や照明の色を選ぶときのポイントを紹介します。
どういう風に色決めを進めていけば後悔ポイントを減らせるのかもお伝えしていきますので「誰かにアドバイスしてもらいたい!」という状態は、ちょっとした参考材料にしてみてください。

温白色の照明を選んで後悔した人のリアルな声

実際に温白色を選んだことで後悔した人たちは、どんな点に不満を感じているのでしょうか。よくある声を紹介します!
1.「想像よりも暗く感じる…」



温白色は昼白色と電球色の中間と聞いて、明るさと温かみを両立できると思って選びました。でも、実際に使ってみたら、昼白色より明るさが足りなくて、全体的にぼんやりした印象に…。仕事や勉強には向かないと感じました。(30代/在宅ワーカー)
照明を交換する前や新築に引っ越す前の家(実家やアパートなど)で、昼光色や昼白色などの青っぽい光に慣れていると、温白色は暗く感じます。
電球色よりは明るいですが、人によっては「かなり暗い」と感じるので、暮らし方によっては注意が必要です。また、ダウンライトを選んだ場合、照らす範囲がシーリングよりも狭いため、個数によっては暗さをより感じる場所もあるかもしれません。
2.「色が中途半端で落ち着かない」



リビングの照明を温白色にしましたが、オレンジでもなく、白でもなく、中途半端な色に違和感を感じてしまって…。やっぱりリラックスしたい空間には電球色の方がしっくりきました。(40代/主婦)
文字を読むには昼光色や昼白色などの青っぽい光が適しているので、電球色との中間色である温白色は、人によっては見えづらく感じてしまいます。
新聞や本だけでなく、スマホやパソコンなどのデジタル機器においても同様に「見えづらい」と感じる場合もあるので、実際に温白色の照明を体感してから決めるのがおすすめです。
特に、リビングやダイニングで、仕事や勉強をする習慣がある場合は、青っぽい光よりもリラックス効果が高いため、集中ができないケースもあるので注意しましょう。



私の家のリビングも温白色です。夕方は何も感じませんが、夜になると温白色特有の「あたたかみのある光」を感じます。
パソコンやテレビを見ていると、目がショボショボする感覚になることがあるので、夜も集中して画面を見る必要がある場合は不向きかな?と思います。
私は夜にはリラックスしたい派なので、温白色は最適な光です。
3.「なんとなく気持ちが沈んでしまう」



寝室を温白色のダウンライトにしたんですが、夜になると妙に気分が落ち着きすぎてしまって、少し沈んだ気持ちになることが増えました。もう少し温かみのある電球色の方が、安心感があったかもしれません。(30代/会社員)
個人差が大きい部分ですが、昼光色や昼白色に慣れて生活をしてきた人が、温白色での生活になると気持ちが沈んでしまうという場合もあります。
一体型のダウンライトでは、自分では交換ができず、業者に交換を依頼する必要があるので、自分に「暗さ」をマイナスに感じる感覚があるのであれば、慎重に検討しましょう。
4.「色味の統一感が取れない」



部屋の間接照明やスタンドライトが電球色なのに、天井照明を温白色にしたら全体の色味がチグハグになってしまって後悔…。色温度って統一しないと違和感が出るんですね。(20代/一人暮らし)
複数の照明器具を使う場合、色温度の統一は空間全体の統一感や雰囲気づくりに直結します。温白色は中間色な分、周囲とのバランスを取るのが難しいという落とし穴も。
温白色が向いている人・向いていない人の特徴
温白色がぴったりハマるケースもあります。以下に、選んで後悔しにくいタイプ・後悔しやすいタイプを整理します。
🙆♀️向いている人
- ナチュラル系インテリアが好きな人
- 明るさと温かみの両方が欲しい人
- 部屋全体の照明を温白色で統一できる人
- オフィスライクすぎず、くつろぎすぎない空間を作りたい人
🔺向いていない人
- とにかく明るい空間を求めている人(昼白色がおすすめ)
- リラックス重視の空間を作りたい人(電球色がベター)
- 間接照明やスタンドライトと色温度を合わせるのが難しい人
- 色味に強いこだわりがある人(違和感を感じやすい)
温白色での後悔を防ぐために知っておくべきポイント
「温白色を選ぶんじゃなかった」と後悔しないように、以下のポイントに注意して照明選びをしましょう。
ショールームで実際の色・明るさを確認する
思ったよりも暗かったなど、イメージとの違いによる失敗をなくすには、ショールームに行く方法が有効です。
温白色の他に、電球色や昼白色など、ひととおりの色を体感できるので、自分に合う照明色を選べます。
リフォーム・新築会社に提案してもらった照明のメーカーのショールームが、お住まいのエリアにないか確認し、実際に行って照明選びをしてみましょう。
部屋ごとの目的を明確にする
照明選びをする際に大切なのは「そこで何をするか」を考えることです。
「リビングでは、映画を見てのんびりする」と決まっていれば、電球色の間接照明を使って安らぎの空間を演出するなど、照明プランの方向性が決まります。
「暗すぎる」のは、目的によっては必要なことであるかもしれません。
自分や家族のライフスタイルを考えながら、どれほどの明るさが欲しいのかを部屋ごとに書き出してみてから照明プランを考えていきましょう。
照明の数によっても明るさは異なる
照明の色が自分に合うものでも、照明の数が足りない、または多すぎると「暗い、明るい」という失敗が生まれます。



例えば、ダウンライト100形相当が1個ある場合、約2畳を照らせます。そのダウンライトを、1畳のトイレに2つつけると、とても眩しいです。(極端な例ですが…笑)
できれば、照明に詳しいリフォーム・新築会社の設計を担当している方か、照明メーカーのプランナーに相談して、適切な照明プランを立ててもらいましょう。
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温白色の照明を選んで後悔してしまった場合の対処法
デスクライトやフロアライトを併用することで、温白色で起きた後悔をカバーできます。
勉強や仕事をする場所にはデスクライトを


新たに購入する必要がありますが、勉強や仕事をする場所に昼光色や昼白色などのデスクライトを設置することで、文字の見えづらさを解消できます。
近くにコンセントがなくても、下記のような充電式・コードレス・折りたたみ式で簡単に持ち運べるタイプがあるので便利です。
また、3段階で光の色を調節できる他、USBポート・ペン立て付きのおしゃれなタイプもあるので、ぜひ活用してみてください。
リラックスしたい時はフロアライトを
夜はリビングでリラックスして過ごしたいという時は、フロアライトを活用するのがおすすめです。
調光機能がついたものが多いので、自分の気分に合わせて落ち着いた雰囲気を演出できます。
調光調色機能付きに変える
一体型のダウンライトでは難しいですが、シーリングライトであれば自分で本体の交換が可能です。
自分の好みの色・明るさに変えられる商品を付ければ、購入費用がかかってしまうものの、後悔をカバーできます。
最近ではプロジェクター機能がついた下記の商品も人気ですよね。
一体型ダウンライトの場合、照明の色や明るさを調節できる「調光調色(ちょうこうちょうしょく)機能付き」にするには、本体やスイッチの交換が必要です。



電球色と昼光色を切り替えられる2色切り替えタイプも販売されているので、色に迷ったら切り替えタイプも検討してみてください。
温白色を使うのがおすすめな場所
温白色は、以下の場所に使うのがおすすめです。
- リビング・ダイニング・キッチン
- 洗面所・トイレ
- 玄関・廊下
暗すぎず明るすぎないのが温白色のメリットなので「くつろぎの空間にしたいけど、暗すぎるのも嫌」という場合にも採用できます。
リビング・ダイニング・キッチン
くつろぎの空間にしたいリビング・ダイニング・キッチンは、温白色がおすすめです。
「くつろぎ重視」であれば電球色でも良いですが、温白色でもある程度の暗さは感じるので、電球色だと暗すぎると感じる方が多いです。
我が家もリビングとキッチンに温白色を採用していますが、夜になると、自然に目がとろんとしてくるような暗さを感じます。



自然光がない夜に勉強や仕事をしたい場合は、昼白色のデスクライトなどの併用が必要になりますが、ベースの照明は温白色にしておくのがおすすめですよ!
洗面所・トイレ
夜にも使うことが多い洗面所やトイレは、昼白色や昼光色などの青や白の明るい光だと、目が覚めてしまい、睡眠に影響を及ぼしてしまう可能性があります。
ただ、電球色では暗すぎて「メイクができない」「足元が暗い」と感じると思うので、中間色である温白色がおすすめです。
もし洗面台に照明がついておらず、温白色ではメイクができないという時は、色を切り替えられる照明を選ぶと、利用シーンによって色を変えられて便利です。
玄関・廊下
会社や学校で使われているのは、昼白色や昼光色などの青や白い光なので、自宅でも同様の照明を使っていると、頭が安らぎスイッチに切り替えられません。
特に玄関は「自分の居場所に帰ってきた」と感じる、大事な場所です。
安らぎを感じられる場所にするために、温白色や電球色を選択しましょう。
ただ、廊下は電球色にすると、足元が暗くなりがちなので、足元灯を併用すると安全です。
温白色の照明での後悔を回避するためのポイント
明るさの調整が可能な照明を選ぶ
温白色の照明でも、調光機能を使って明るさを調整できるものを選ぶと、後悔を防げます。暗く感じる場合でも、調光機能を使えば適切な明るさを確保することができます。特にリビングやダイニングでは、食事時やリラックスタイムで明るさを変えられると便利です。
照明の配置を工夫する
照明の配置を工夫することで、温白色の照明をうまく活用することができます。部屋の中央に一つのライトを置くのではなく、間接照明やスタンドライトなどを使って光を広げると、より温かみのある空間を演出できます。部屋全体に均等に光が行き渡るように配置することが大切です。
他の照明とのバランスを考える
温白色の照明を選んだ場合でも、他の照明とのバランスを考慮しましょう。例えば、部屋にクールな白色光を使う場合は、温白色の照明を部分的に使うことで、落ち着いた雰囲気を保ちつつ明るさを確保できます。温白色だけではなく、他の色温度の照明との組み合わせで、より快適な空間が作れます。
まとめ:温白色は“正解”ではない、でも“選択肢”としては優秀
温白色の照明には確かに魅力があります。明るすぎず、温かすぎず、程よいバランスを求める方にはピッタリです。しかし、万人に合うわけではありません。用途や好みに合わないと「中途半端」に感じてしまい、結果的に後悔するケースも多いのが現実です。
だからこそ、選ぶ前にしっかりと「自分の暮らしと照明の相性」を見極めることが何よりも大切です。
この記事が、あなたの照明選びのヒントになれば幸いです。
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