LIXIL「ノクトvsシエラS」買うならどっち？後悔しない選び方をプロが伝授！

LIXILのシステムキッチンを選ぶ際、「ノクト」と「シエラS」のどちらが良いか迷う方は非常に多いです。どちらも人気が高く、特にリフォームや新築で予算と機能性のバランスを考える上で重要な選択となります。

この2つのキッチンは、LIXILのシステムキッチンの中で「シエラS」が普及価格帯（スタンダード）、「ノクト」が中級価格帯（アッパー・スタンダード）に位置づけられます。

価格とコストパフォーマンス

項目	ノクト (Noct)	シエラS (Shiera S)	結論
定価	シエラSより高い	ノクトより安い	価格重視ならシエラS
値引率	比較的高いがシエラSより低い傾向	比較的非常に高い傾向	販売価格の差はさらに広がる
コスパ	高い機能・デザイン性に対して妥当	普及グレードで非常に高い	トータルコストで選ぶならシエラS

収納力と使い勝手

キッチンで最も重要となるのが収納と作業効率。この点でノクトはシエラSを上回るメリットがあります。

特徴	ノクト (Noct) の優位点	シエラS (Shiera S) の特徴
収納奥行	奥行きが約5cm長いため、収納力がアップ	スタンダードな奥行き
引き出し	ベアリングレール採用で、より滑らかに、奥まで引き出しやすい	ローラーレールで、普及グレードとして十分な滑らかさ
シンク	Wサポートシンク（2段のレーン付き）が選択可能。調理と後片付けが効率的になる	スキットシンク（標準シンク）で十分な使いやすさ

デザインとカスタマイズ性

キッチンを家の顔として、デザイン性を重視するならノクトが有利です。

項目	ノクト (Noct) の優位点	シエラS (Shiera S) の特徴
扉カラー	40種以上と豊富（框扉などノクト限定のデザインあり）	28種と十分なバリエーション
取手	11種と豊富（框扉に合うショート取手などノクト限定あり）	8種のラインナップ
ワークトップ	人造大理石の薄型デザイン（薄框12mm）が選択可能（グループ2以上）	スタンダードな厚み
機器選択	ミーレ（Miele）の食洗機が選べる	LIXIL指定の食洗機などがメイン

後悔しないための選び方

ノクトとシエラSのどちらを選ぶべきか、あなたの優先順位に基づいて判断しましょう。

🅰️ シエラSを選ぶべき人

• 予算を最優先したい方：値引率が高く、トータルコストを抑えたい場合。
• スタンダードな機能で十分な方：「よごれんフード」や「スキットシンク」など、リクシル独自の基本機能で満足できる場合。
• シンプルなデザインを求める方：豊富なカラーバリエーションから、シンプルでベーシックなデザインを選びたい場合。

🅱️ ノクトを選ぶべき人

• 収納力や作業効率を重視したい方：奥行きの長い収納や、Wサポートシンクなど、キッチンでの使い勝手を向上させたい場合。
• デザインにこだわりたい方：「框扉」「薄型ワークトップ」など、シエラSにはないデザインや豊富なカラーバリエーションを求める場合。
• ハイグレードな機器を選びたい方：ミーレなどの海外製食洗機を組み込みたい場合。

まとめ：プロが提言する「後悔しない」ための最終チェック

1. ショールームで実物を触る： 引き出しの開閉（ベアリングレールとローラーレールの違い）、シンクの使い勝手、扉やワークトップの質感は、カタログでは分かりません。必ず実物を触って比較しましょう。
2. 必要なオプションを明確にする： 「Wサポートシンク」「ミーレ食洗機」「框扉」など、ノクトでしか実現できない機能やデザインが、自分にとって本当に必要なのかを考えましょう。それが不要であれば、コスパの良いシエラSで十分満足できる可能性が高いです。
3. 最終見積もりで比較する： 定価の差以上に、値引率で販売価格が大きく変わります。必ず最終的な見積もり価格で、ノクトを選ぶことで得られる「追加のメリット」が「追加のコスト」に見合うかを冷静に判断してください。