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【プロが比較】タカラスタンダード「エーデル」と「トレーシア」の決定的な5つの違い!価格・機能・デザインで後悔しない選び方

「タカラスタンダードのキッチンが良いと聞いたけれど、『エーデル』と『トレーシア』で迷っている」 「価格差があるけれど、具体的に何が違うの?」 「後で『あっちにしておけば良かった』と後悔したくない!」

新築やリフォームでタカラスタンダードのホーローキッチンを検討する際、多くの人がぶつかるのが「トレーシア(中高級グレード)」と「エーデル(標準グレード)」のどちらを選ぶべきかという壁です。

結論から言うと、この2つの最大の違いは「選べるデザインの幅(特に木目調の有無)」と「家事らくシンクが選べるかどうか」の2点に集約されます。しかし、細部を見ると収納の使い勝手やオプションにも差があり、安易に価格だけで選ぶと失敗する可能性があります。

この記事では、カタログだけでは分かりにくい「エーデルとトレーシアのリアルな違い」を、5つの視点から徹底比較します。あなたに最適な一台を見つけるための判断材料としてお役立てください。

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ひと目でわかる! エーデル vs トレーシア 比較一覧表

まずは両者の違いをざっくりと把握しましょう。

【エーデル】

【トレーシア】

トレーシアのプラン例
出典:トレーシア(タカラスタンダード)
比較項目エーデルトレーシア
価格帯
(I型255cm参考)
リーズナブル
(約45万円~)
ミドル~ハイクラス
(約60万円~)
デザイン・色レトロ・シンプル
単色中心(7色)
スタイリッシュ・多彩
木目・石目調あり(28色)
家事らくシンク×
選べない

選べる
取手
(ハンドル)
一体成型
(選択不可)
レール・バーなど選択可
収納
(引出し)
シンプルな2段引出し2段+内引出し
(3段活用可)
食洗機対応幅45cm
(深型対応可)
幅45cm・60cm対応可
こんな人におすすめ予算重視で「ホーローの耐久性」が欲しい人LDKのインテリア性や「家事効率」を重視する人

違い①【デザイン・カラー】木目調が選べるかどうかが最大の分かれ道

キッチンの顔とも言える「扉カラー」と「質感」。ここに最も大きな違いがあります。

トレーシア:LDKに馴染む「木目」「石目」が充実

トレーシアは「家具のようなキッチン」を目指しており、デザインの選択肢が非常に豊富です。

  • 木目調・コンクリート調・抽象柄など、トレンドを取り入れた約28色のラインナップ。
  • 最近流行りの「ペニンシュラキッチン(対面型)」にする場合、リビング側からキッチンが丸見えになります。フローリングやダイニングテーブルと色味を合わせたい場合、トレーシアの木目調は必須となります。
  • 取手(ハンドル)もブラックやシルバーなど、インテリアに合わせてカスタマイズ可能です。

エーデル:可愛らしい「単色」のみ

エーデルは、ホーローの素材感を活かしたツヤのある「単色」がメインです。

  • ホワイト、ベージュ、グリーン、ピンクなど全7色。
  • 木目調のラインナップはありません。
  • デザインは少し丸みを帯びており「レトロで可愛い」「清潔感がある」という印象を与えます。
  • 取手は扉と一体化したデザインで、選ぶことはできません(シンプルで掃除はしやすいです)。
クロノ

【プロのアドバイス】 リビングとキッチンがつながっていない(独立型キッチン)場合や、壁付けキッチンの場合は、家具との調和をそこまで気にしなくて良いため、エーデルを選んでコストダウンするのも賢い選択です。

違い②【シンクの機能】「家事らくシンク」への憧れがあるならトレーシア

タカラスタンダードの代名詞とも言える高機能シンク「家事らくシンク」。実はこれ、エーデルでは選べません。

トレーシア:家事らくシンク対応

「洗う・切る・捨てる」がスムーズに行える3層構造のシンクです。

  • シンクの上にまな板を置けるので、調理スペースが広がる。
  • パスタの湯切りなどで、シンクの底にザルがつかないので清潔。
  • ゴミをそのままポケットに流せる設計。 この機能に惚れ込んでいる場合は、迷わずトレーシア(または最上位のレミュー)を選ぶ必要があります。

エーデル:Zシンク・アクリル人造大理石シンク

エーデルでも、十分に使いやすいシンクは選べます。

Zシンク
出典:Zシンク(タカラスタンダード)

Zシンク:業界トップクラスの広さを誇るステンレスシンク。大きな鍋も洗いやすいです。

人造大理石シンク
出典:人造大理石シンク(タカラスタンダード)

人造大理石シンク:接合部のないシームレスなデザインでお手入れ簡単。 ただし、「シンクの中で調理を完結させる」という家事らくシンク特有のギミックはありません。

違い③【収納力】引出しの構造とデッドスペースの活用

「ホーローだから収納内部もマグネットがついて便利」という点は共通ですが、引出しの構造(グレード)が異なります。

トレーシア:内引出し付きで「実質3段」

トレーシアのシンク下やコンロ下のキャビネットには、上部に「内引出し(スライドポケット)」が付く設定を選べます。

うちにもホーロートレイ
出典:うちにもホーロートレイ(タカラスタンダード)
  • ラップやボウル、ピーラーなどの小物を上段に、背の高い鍋を下段に、と空間を無駄なく使えます。
  • 足元の「足元スライド」も収納力が高く、500mlのビール缶などを立てて収納可能です。

エーデル:シンプルな2段構成

エーデルもスライド収納ですが、構造はシンプルです。

  • ザックリと物を入れるには十分ですが、細かい仕分けには市販の収納グッズを工夫する必要があります。
  • 足元スライドの高さがトレーシアより若干低いケースがあり、収納したいボトルが入るか事前の確認が必要です。

違い④【トレーシア以上の特権】憧れの「クォーツストーン」

タカラスタンダードのキッチン選びで、「トレーシア」にするか「エーデル」にするかの大きな分かれ道となるのが「クォーツストーンワークトップ」の存在です。これはエーデルでは選択できない、トレーシア以上の特権とも言えるプレミアムな天板です。

天然水晶(クォーツ)を約93%使用したこの素材は、一般的な人造大理石とは別格の「本物の石のような輝き」と「重厚感」を放ちます。LDKの主役として、ホテルのような高級感を演出したい方に圧倒的な人気を誇ります。

見た目だけでなく、機能性も最強クラスです。

  1. 傷に強い: 刃物より硬いため、ナイフや食器による擦り傷がつきにくい。
  2. 汚れに強い: 水分吸水率が極めて低く、油汚れや調味料が染み込まない。

デメリットは、標準天板より約15万〜20万円ほど価格が上がることと、素材が硬すぎて落とした食器の方が割れやすい点です。 しかし、「毎日触れる場所だからこそ妥協したくない」という方には、他のオプションを削ってでも採用する価値がある満足度の高い素材です。この天板への憧れだけでトレーシアを選ぶ人がいるのも納得の名品です。

違い⑤【価格】約15万~30万円の差はどこに出る?

もっとも気になる価格差についてシミュレーションしてみましょう。

  • エーデルの予算感: 本体価格+基本工事費で70万~90万円前後で収まるケースが多いです。 「予算は抑えたいけど、どうしても掃除が楽なホーローキッチンがいい!」という方にとって、最強のコストパフォーマンスを誇ります。
  • トレーシアの予算感: 本体価格+基本工事費で90万~120万円前後が目安です。 ここに「家事らくシンク」や「深型食洗機」「カップボード(食器棚)」を追加していくと、価格差はさらに開きます。

【価格差の正体】 この価格差は「ホーローの質」の差ではありません。「デザインの自由度」「レールの複雑さ」「選べるオプションの多さ」に対する対価です。 「デザインはシンプルでいい」「特殊なシンクはいらない」と割り切れるなら、エーデルの満足度は非常に高くなります。

共通点:忘れてはいけない「ホーロー」の凄さ

ここまで違いを並べましたが、強調しておきたいのは「キッチンの寿命を左右する基本性能は同じ」だという点です。

  1. 高品位ホーロー素材: 扉も、キャビネットの中も、すべて金属ベースのガラス質「ホーロー」です。エーデルだからといって錆びやすいわけでも、汚れが落ちにくいわけでもありません。油性ペンで書いても水拭きで消える清掃性は両者共通です。
  2. マグネット収納: キッチンパネル(壁)だけでなく、引出しの中や扉の外側にもマグネットが付きます。
  3. 頑丈さ: 湿気による腐食や、シロアリの心配がありません。

つまり、「長くきれいに使う」という目的だけなら、エーデルでも100点満点なのです。

【結論】あなたにおすすめなのはどっち?

これまでの比較を踏まえ、最終決定のためのガイドラインを提示します。

こんな人は「トレーシア」を選ぶべき

  • LDK全体でおしゃれな空間を作りたい人(特に木目調・石目調を取り入れたい)。
  • 対面キッチンで、リビングからキッチンが丸見えになる間取りの人。
  • 「家事らくシンク」を使いたい人。
  • 収納の使い勝手にこだわり、小物をきっちり整理したい人。
  • 海外製食洗機(ボッシュの一部機種など)を入れたい人(※トレーシアの方が対応しやすいケースが多いです)。

こんな人は「エーデル」を選ぶべき

  • 予算を抑えつつ、絶対に「ホーロー」の機能性が欲しい人。
  • デザインは「白」や「シンプル」で十分、むしろレトロで可愛いのが好きな人。
  • 独立型キッチンや壁付けキッチンで、リビングとの調和をそこまで重視しない人。
  • 浮いた差額(約20万円)で、高性能な食洗機を入れたり、床暖房を入れたりしたいという合理的な考えの人。

最後に:ショールームで必ず確認すべきポイント

カタログやネットの情報で「こっちにしよう!」と決めても、最終的には必ず実物を見て判断してください。ショールームに行ったら、以下の行動をおすすめします。

  1. 引出しを「ガタガタ」してみる トレーシアとエーデルの引出しのレールの滑らかさ、閉まる時の感触(ソフトクローズの具合)を比べてください。毎日触る部分なので、ここ生理的に受け入れられるかが重要です。
  2. 色見本を床材と合わせる 自宅の床材のサンプル(端切れ)を持参し、トレーシアの木目やエーデルの単色と並べてみてください。「意外とエーデルの白が映えるな」といった発見があるかもしれません。
  3. 見積もりは「両方」取る 「エーデルで見積もりお願いします」ではなく、「仕様を合わせた状態で、エーデルとトレーシアの両方の見積もりをください」と頼みましょう。実際の差額が10万円程度であれば、「それならトレーシアにしよう」となることもよくあります。

タカラスタンダードのキッチンは、一度入れると20年は新品のような輝きを保つと言われるほど耐久性が高い製品です。エーデルもトレーシアも、選んで間違いのない名作キッチンです。あなたのライフスタイルと予算に合わせて、後悔のない選択をしてください。

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