「浮いてるトイレって体重重い人が使ったら外れそう」は誤解です
ホテルや商業施設で見かける、床から浮いているスタイリッシュなトイレ。「フロートトイレ」「壁掛けトイレ」とも呼ばれ、おしゃれで掃除しやすいことから、新築やリフォームで導入を検討する方が増えています。
しかし「壁だけで支えているなら、体重が重い人が座ったら外れそう」「耐久性は大丈夫なのか」という不安の声も多く聞かれます。

結論から言うと、浮いてるトイレの耐荷重は200〜220kgあり、一般的な床置きトイレと同等以上の強度を持っています。 この記事では、浮いてるトイレの安全性、構造、実際の耐久試験データ、メリット・デメリットまで徹底解説します。
浮いてるトイレの耐荷重は200〜220kg!体重制限の心配なし
主要メーカーの公式耐荷重データ
現在、日本の一般住宅向けに浮いてるトイレを販売しているのは、TOTO(トートー)とLIXIL(リクシル)の2社のみです。それぞれの耐荷重は以下の通りです。

この数値は便器単体の耐荷重であり、JIS(日本産業規格)に基づいた厳しい耐荷重試験をクリアしています。
200kgの耐荷重は十分すぎる強度
200kgという数値がどれだけ安心できる強度なのか、具体的に見てみましょう。

一般的な体重との比較:
- 日本人成人男性の平均体重:約70kg
- 日本人成人女性の平均体重:約55kg
- 体重100kgの方でも余裕で使用可能
- 子供がふざけて便器に飛び乗ってもビクともしない
実際、体重が200kgを超える方は極めて稀であり、ほとんどすべての方が安心して使用できる強度が確保されています。
一般的な床置きトイレとの比較
実は、浮いてるトイレの耐荷重は、一般的な床置きトイレとほぼ同等か、それ以上です。

床置きトイレの耐荷重:
- 一般的な床置きトイレ:約200kg
つまり、浮いているからといって強度が劣るわけではなく、むしろLIXILのフロートトイレは220kgと、床置きトイレよりも高い耐荷重を実現しています。
なぜ浮いているのに200kg以上も支えられるのか?構造の秘密
「壁だけで支えているのに、なぜそんなに重いものを支えられるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。実は、浮いてるトイレは壁だけでなく、床にも荷重を分散させる独自の構造を採用しています。
床と壁に荷重を分散させる金属フレーム構造
浮いてるトイレの最大の技術的特徴は、背面のキャビネット内に設置された強固な金属フレームです。
構造のポイント:

LIXIL独自の技術開発
従来、壁掛けトイレは公共施設などの強固なコンクリート造(RC造)でしか設置できませんでした。なぜなら、便器本体の重さ(約20〜30kg)と人の体重(平均60〜80kg)、合計約100kg以上の荷重がすべて壁にかかるため、木造住宅の壁では支えきれなかったからです。
しかしLIXILは、日本の木造住宅にも設置できるよう、床と壁に荷重を分散させるフレーム構造を一から設計しました。

この技術革新により、木造・S造(鉄骨造)・RC造(鉄筋コンクリート造)、いずれの構造の住宅でも無理なく設置できるようになったのです。
実際の耐久試験データで安全性を証明
メーカーは製品を販売する前に、厳しい耐久試験を実施しています。
LIXILフロートトイレの耐久試験
1. 動荷重耐久試験
- 試験内容:重さ約120kgを繰り返し掛ける
- 結果:クリア(破損なし)
「動荷重」とは、静かに座るのではなく、勢いよく座ったり、立ち上がったりする動作を想定した試験です。実際の使用状況に近い条件で、何度も繰り返し荷重をかけても問題ないことが証明されています。
2. 静荷重耐久試験
- 試験内容:重さ約220kgを10分間掛ける
- 結果:クリア(破損なし)
10分間も220kgの重さを掛け続けても、便器が破損しないことが実証されています。
TOTO レストパルFの耐久試験
TOTOも同様に、JIS(日本産業規格)に基づいた厳しい試験を実施しています。
- 耐荷重:200kg
- 繰り返し耐久試験もクリア
実際の使用者からも「子供がふざけて便器にジャンプして乗っかってもビクともしなかった」という報告があります。
浮いてるトイレのメリット7選
強度が十分であることが分かったところで、浮いてるトイレのメリットを見ていきましょう。
メリット1:床掃除が圧倒的にラク

浮いてるトイレの最大のメリットは、床掃除のしやすさです。
床置きトイレの悩み:
- 便器と床の接地面に汚れが溜まる
- 隙間に雑巾が入らない
- 尿こぼれで臭いが発生
- ホコリや黒ずみがこびりつく
- クエン酸パックやヘラでかき出すなど、掃除が大変
フロートトイレなら:
- 床と便器の間に約7cmの隙間がある
- お掃除ワイパーでサッと拭ける
- 立ったまま床全体を掃除できる
- 掃除機やフロアモップも奥まで届く
実際の利用者からは「毎日のトイレ掃除が格段に楽になった」「床面がフラットで見た目も美しい」という声が多数寄せられています。
メリット2:スタイリッシュで高級感のあるデザイン

浮いてるトイレは、ホテルやショールームのような洗練された空間を演出できます。
デザインの特徴:
- 足元がすっきりとした浮遊感
- 生活感を感じさせないスタイリッシュさ
- 配線や給水管がバックパネルに隠される
- LED間接照明で高級感を演出(LIXIL)
来客用のトイレや、デザインにこだわりたい方に特におすすめです。
メリット3:収納スペースが充実

収納できるもの:
- トイレットペーパーのストック(4個まで)
- フロアモップなどの掃除道具
- サニタリー用品
- 芳香剤
露出しがちなトイレ用品を隠せるため、空間全体がすっきりします。
メリット4:便器内部も汚れにくい

LIXIL フロートトイレの場合:
- アクアセラミック:水垢も汚物も落としやすい革新的な素材
- パワーストリーム洗浄:少ない水で強力に洗浄
- プラズマクラスターイオン:トイレ空間のニオイを抑制
TOTO レストパルFの場合:
- フチなし形状:便器のフチ裏をなくし、奥までサッと拭ける
- トルネード洗浄:渦を巻くように少ない水でしっかり洗浄
- 便器きれい:使用前に自動でミストを吹きかけ、汚れを付きにくくする
メリット5:足元が広く感じられる

視覚効果:
- 床面が広く見える
- 圧迫感が少ない
- 空間に開放感が生まれる
特に狭いトイレ空間でも、浮いてるトイレを採用することで広さを感じられるようになります。
メリット6:木造住宅にも設置可能

設置可能な構造:
- 木造住宅
- S造(鉄骨造)
- RC造(鉄筋コンクリート造)
リフォームでも、適切な補強工事を行えば設置可能です。
メリット7:床材の選択肢が広がる

採用しやすい床材:
- 石材
- 磁器質タイル
- 複合フローリング
ビニル床シートだけでなく、デザイン性の高い床材を選べるため、こだわりの空間を作れます。
浮いてるトイレのデメリット7選
メリットが多い浮いてるトイレですが、デメリットも理解した上で検討することが重要です。
デメリット1:価格が高い

浮いてるトイレの最大のデメリットは、費用の高さです。
本体価格(定価):
- TOTO「レストパルF」:約38万6,850円(税別)〜
- LIXIL「フロートトイレ」:約34万8,400円(税別)〜
さらに、以下の費用が追加でかかります。
追加費用:
- 壁の補強費:15万円〜20万円
- 取付工事費:通常のトイレより+2時間分の工賃
- 内装工事費:必要に応じて
合計費用の目安:50万円〜80万円
一般的な床置きトイレのリフォームが20万円〜40万円程度であることを考えると、約1.5〜2倍の費用がかかります。
デメリット2:選択肢が2社のみ

浮いてるトイレを販売しているのは、TOTOとLIXILの2社のみです。
選択肢の少なさによる問題:
- 他メーカーの機能と比較できない
- デザインや機能性の選択肢が限られる
- 価格競争が起きにくい
例えば、Panasonicの「アラウーノ」シリーズやJanisの製品など、他メーカーの優れた機能を選べないことがデメリットです。
デメリット3:節水機能が最高レベルではない
浮いてるトイレは節水機能も備えていますが、節水に特化した他の製品と比べると劣る場合があります。

特にLIXIL フロートトイレは大洗浄6.0Lと、他の最新トイレと比べるとやや多めです。
節水を最優先するなら、浮いてるトイレはベストな選択肢ではないかもしれません。
デメリット4:停電時に水が流れない可能性

停電時の対処法:
- バックパネル内のタンクにハンドルがある
- 手動で水を流すことは可能
- ただし、通常より手間がかかる
災害時の対応を重視する方は、注意が必要です。
デメリット5:手洗い場が別途必要

必要な対応:
- 別途手洗い器の設置が必要
- 手洗い器の設置費用が追加
- 狭いトイレ空間では設置が難しい場合も
ただし、最近のトイレリフォームでは別途手洗い器を設置するのが主流になっており、大きなデメリットとは言えなくなってきています。
デメリット6:施工できる業者が限られる

施工の難しさ:
- 壁の内部に木下地を追加する補強工事
- 金属フレームの正確な取り付け
- バックパネル収納の納まり調整
通常のトイレ工事よりも高度な技術が求められるため、施工できる業者が限られます。
デメリット7:既存住宅では設置できない場合がある

リフォームで浮いてるトイレを設置する場合、建物の構造によっては設置が困難な場合があります。
設置が難しいケース:
- 壁の強度が不足している
- 壁の内部に十分なスペースがない
- 排水管の位置が合わない
事前の現地調査が必須であり、場合によっては追加の工事費用が発生します。
浮いてるトイレはこんな人におすすめ
おすすめする人
- トイレ掃除を楽にしたい人
- 毎日の床掃除のストレスから解放されたい
- 立ったまま掃除したい
- 膝をつくのが辛い高齢者
- デザイン性を重視する人
- おしゃれで高級感のあるトイレにしたい
- 来客用トイレをグレードアップしたい
- 生活感を出したくない
- 予算に余裕がある人
- 初期投資として50万円以上出せる
- 長期的な快適性を重視する
- 新築やフルリフォームを検討している人
- 設計段階から壁の補強を計画できる
- トイレ空間全体をデザインできる
おすすめしない人
- 予算を抑えたい人
- リフォーム費用を最小限にしたい
- コストパフォーマンスを最優先する
- 節水を最優先する人
- 水道代を徹底的に節約したい
- 環境負荷を最小限にしたい
- 停電時の対応を重視する人
- 災害時の備えを重視する
- 手動で簡単に水を流したい
- 選択肢を広く比較したい人
- 多くのメーカーから選びたい
- 機能を細かく比較検討したい
実際に使っている人の口コミ
良い口コミ

「毎日のトイレ掃除が格段に楽になりました。床の隅や壁際の拭き掃除もストレスなくできます」(30代女性)



「子育て中で時間がないので、掃除が簡単なのは本当に助かります。見た目もおしゃれで満足」(40代女性)



「来客時に褒められることが多く、自慢のトイレになりました」(50代男性)
悪い口コミ



「価格が高く、予算オーバーでした。結局普通のタンクレストイレにしました」(30代男性)



「停電時に水が流せなくて焦りました。災害時のことを考えると少し不安」(40代男性)



「節水性能を重視していたので、他のトイレにすればよかったかも」(30代女性)
よくある質問(Q&A)
- 体重100kg以上でも大丈夫ですか?
-
全く問題ありません。耐荷重は200〜220kgあるため、体重100kg以上の方でも安心して使用できます。
- 子供が飛び乗っても壊れませんか?
-
繰り返し耐久試験もクリアしているため、子供が多少ふざけて飛び乗っても壊れることはありません。ただし、安全のため、飛び乗らないよう注意喚起は必要です。
- 地震で壊れる心配はありませんか?
-
金属フレームで床と壁の両方に固定されているため、地震に対しても一般的な床置きトイレと同等以上の耐震性があります。
- リフォームでも設置できますか?
-
はい、可能です。ただし、壁の補強工事が必要なため、事前の現地調査で設置可能か確認する必要があります。築年数の経った木造住宅でも、適切な補強を行えば設置できます。
- どのくらいの期間で設置できますか?
-
通常のトイレ交換に比べ、+2時間程度の施工時間が必要です。補強工事を含めると、1〜2日程度の工期を見込む必要があります。
- 将来、普通のトイレに戻せますか?
-
可能ですが、壁の補強材はそのまま残ります。また、バックパネルを撤去した後の壁の修復が必要になる場合があります。
- TOTOとLIXIL、どちらがおすすめですか?
-
用途によって異なります。
TOTO レストパルFがおすすめ:
- 節水性能を重視する(大4.8L、小3.6L)
- 収納力を重視する
- TOTOブランドを好む
LIXIL フロートトイレがおすすめ:
- 耐荷重の高さを重視する(220kg)
- デザイン性を重視する(LED間接照明)
- 価格を少しでも抑えたい
- メンテナンス費用は高いですか?
-
通常の床置きトイレと大きな差はありません。便座部分は取り外しできるため、故障時には便座部のみ交換することも可能です。
まとめ:浮いてるトイレの体重制限は心配不要!構造を理解して安心導入を
浮いてるトイレは、「壁だけで支えているから弱そう」というイメージとは裏腹に、耐荷重200〜220kgという十分すぎる強度を持っています。
最終的なアドバイス
浮いてるトイレを選ぶべき人:
- 毎日のトイレ掃除を楽にしたい
- デザイン性を重視する
- 予算に余裕がある(50万円以上)
- 新築やフルリフォームを計画中
他の選択肢を検討すべき人:
- 予算を抑えたい(30万円以下)
- 節水性能を最優先する
- 停電時の対応を重視する
- 多くのメーカーから選びたい
浮いてるトイレは、「体重が重い人が使ったら外れそう」という心配は全く不要です。適切に設計・施工された浮いてるトイレは、一般的な床置きトイレと同等以上の強度と耐久性を持っています。
ただし、価格が高額であることや、選択肢が限られることなど、デメリットも理解した上で、ご自身のライフスタイルや予算に合った選択をすることが大切です。
安くトイレをリフォームするなら相見積もりが必須
リフォーム業者ごとにトイレの販売価格が異なるため、より安くトイレを交換したい場合は相見積もりが必要です。3社ほどに見積もりを依頼して、比較検討しましょう。



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