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【危険】スチール製フェンスがサビている時の対処法完全ガイド!塗装DIYから交換費用まで徹底解説

「家の周りの白いフェンス、よく見たら茶色い斑点だらけ…」 「根元がボロボロになっていて、揺らすとグラグラする」 「服が触れると茶色い粉がついて落ちない」

自宅のスチール製フェンスがサビているのを見つけて、どうすべきか悩んでいませんか?

スチール(鉄)製のフェンスは、丈夫で安価なため多くの住宅で採用されていますが、その宿命とも言えるのが「サビ(腐食)」です。 初期のサビならDIYでの補修も可能ですが、放置すると根元から折れて倒壊し、通行人に怪我をさせる重大な事故につながるリスクもあります。

この記事では、外構エクステリアのプロの視点から「サビの原因」「DIYでの補修方法」「プロに依頼すべき判断基準」「アルミフェンスへの交換費用」まで徹底的に解説します。

サビを見つけたら、放置は厳禁。この記事を読んで、最適な対処法を選んでください。

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なぜスチール製フェンスはサビるのか?その原因とメカニズム

まずは、なぜあなたの家のフェンスがサビてしまったのか、その原因を知ることから始めましょう。原因を知ることで、今後の対策が変わってきます。

【原因1】塗装膜の劣化(経年劣化)

スチールフェンスは、鉄の表面を樹脂などの塗装膜でコーティングすることでサビを防いでいます。しかし、紫外線や雨風に何年もさらされることで、この塗装膜が劣化し、剥がれてきます。 剥がれた部分から水分や酸素が入り込み、鉄と反応して「酸化鉄(サビ)」が発生します。これが最も一般的な原因です。

【原因2】物理的なキズ

  • 自転車をぶつけてしまった
  • 庭木の剪定中に枝やハサミが当たった
  • 飛び石が当たった

こうした小さなキズから塗装が剥げ、そこを起点にサビが広がります。特に「塗膜の下」でサビが広がる「ミミズ腫れ」のようなサビ方は、キズが原因であることが多いです。

【原因3】もらいサビ

フェンス自体に問題がなくても、近くに置いてある「サビた自転車」や「鉄製の空き缶」などからサビが移ることがあります。これを「もらいサビ」と言います。初期段階であれば落としやすいのが特徴です。

【原因4】塩害(海の近くにお住まいの方)

海岸から数キロ圏内の地域では、潮風に含まれる塩分がフェンスに付着し、金属の腐食を急速に早めます。スチール製フェンスにとって最も過酷な環境であり、通常の寿命よりも早くボロボロになってしまいます。

2. 放置は危険!サビたフェンスが引き起こす4つのリスク

「ちょっとサビてるだけだし、まだ大丈夫だろう」 その油断が、後取り返しのつかない事態を招くかもしれません。

【リスク1】美観を損ね、家の資産価値を下げる

家の顔である外構がサビだらけだと、家全体が古ぼけて管理されていない印象を与えます。将来的に家を売却する際、内覧時の印象が悪くなり、資産価値への評価が下がる可能性があります。

【リスク2】衣服や車への汚れ付着

サビたフェンスに布団を干したり、子供が遊んでいて触れたりすると、茶色いサビ汚れがつきます。このサビ汚れは洗濯しても非常に落ちにくく、厄介です。また、駐車場脇のフェンスからサビ汁が垂れて、愛車を汚すトラブルも多発しています。

【リスク3】強度の低下と倒壊の危険

これが最大のリスクです。表面だけでなく、内部まで腐食が進むと、鉄はスカスカの状態になります。 台風や地震の揺れ、あるいは子供が寄りかかった拍子にフェンスが根元からポッキリ折れて倒れる可能性があります。もし通行人に当たってしまったら、賠償責任を問われる重大事故になります。

【リスク4】ペットや子供の怪我

サビて穴が空いたフェンスは、鋭利な刃物のようになっています。ペットが鼻を突っ込んだり、子供が指を入れたりして怪我をする恐れがあります。また、サビた部分で怪我をすると、破傷風などの感染症のリスクもゼロではありません。

3. 【判断チャート】修理(塗装)か?交換か?

「うちのフェンスは塗り直せばまだ使えるの?それとも交換すべき?」 この判断を間違えると、無駄な出費になったり、すぐにまたサビたりしてしまいます。以下の基準でセルフチェックしてみてください。

A. 「塗装(補修)」で延命できるレベル

以下の条件に当てはまる場合は、DIYや業者による塗装で再生可能です。

  • 設置から10年〜15年以内である。
  • サビているのは表面だけで、叩くと「カンカン」と硬い金属音がする。
  • 揺すってもグラグラしない。
  • サビの範囲が局所的である。

B. 「交換」を検討すべき危険レベル

以下の条件が一つでも当てはまる場合、塗装してもすぐにダメになります。交換を強くおすすめします。

  • 設置から15年〜20年以上経過している。
  • サビて穴が空いている箇所がある。
  • 支柱の根元が腐食して痩せ細っている。
  • 揺らすとグラグラする、または既に傾いている。
  • 指で押すと「ミシミシ」と音がする、または崩れる。
クロノ

【プロのアドバイス】 スチールフェンスの寿命は、環境にもよりますが約15年〜20年です。寿命を超えたフェンスにお金をかけて塗装しても、内側から腐食が進んでいるため、数年でまたサビてきます。「20年経っていたら交換」がコストパフォーマンス的にも正解です。

4. 【DIY編】スチールフェンスのサビ落としと塗装手順

スチールフェンスのサビが軽度であれば、自分で補修することで費用を抑えられます。ただし、「サビ落とし(ケレン)」をサボると100%失敗します。

用意するもの

  • ワイヤーブラシ・サンドペーパー(紙やすり #100〜#200)
  • ウエス(雑巾)
  • マスキングテープ・養生シート
  • サビ転換剤(重要アイテム!)
  • 鉄部用サビ止め塗料(下塗り)
  • 鉄部用塗料(上塗り)
  • 刷毛・ローラー

【手順1】ケレン作業(サビ落とし)※最重要

ワイヤーブラシやサンドペーパーを使って、浮いているサビや古い塗膜を徹底的に削り落とします。 ここで手を抜いてサビを残したまま上から塗っても、内部でサビが進行し、すぐに塗装が浮いてきます。DIYの成功の8割はこの作業で決まります。

【手順2】清掃と養生

削りカスやホコリをきれいに拭き取ります。その後、塗料がつくと困るブロック塀や床面をマスキングテープとシートで覆います。

【手順3】サビ転換剤の塗布

赤サビを、進行しない「黒サビ」に化学変化させる「サビ転換剤」を塗ることを強くおすすめします。これを使うことで、取りきれなかった微細なサビからの再発を防げます。

【手順4】下塗り(サビ止め)

スチールフェンスに塗ったサビ転換剤が乾いたら、鉄部用の「サビ止め塗料(プライマー)」を塗ります。上塗り塗料との密着を良くし、新たなサビを防ぐ役割があります。

【手順5】上塗り(2回塗り)

最後に、好みの色の塗料を塗ります。ムラをなくし、塗膜を厚くするために、一度乾かしてから2回塗るのが基本です。

5. 【業者編】塗装と交換、それぞれの費用相

DIYは手間がかかるし、仕上がりに自信がない…という方は、プロに依頼しましょう。 「塗装」する場合と、「新しいフェンス(アルミ製)に交換」する場合の費用感を解説します。

5-1. 業者に「塗装」を依頼する場合

業者は高圧洗浄や電動工具を使ったケレンを行うため、DIYより遥かに美しく、長持ちします。

  • 費用相場: 1メートルあたり 3,000円〜6,000円
  • 一般的な戸建て(20mの場合): 約6万〜12万円
  • 耐久年数: +5年〜10年程度

※足場が必要な場合や、サビが酷い場合は追加料金がかかります。

5-2. 業者に「交換」を依頼する場合(推奨)

既存のスチールフェンスを撤去し、サビない「アルミフェンス」に交換する工事です。

  • 撤去・処分費: 1メートルあたり 2,000円〜4,000円
  • 本体価格(アルミフェンス): 1枚(2m)あたり 1万円〜3万円(グレードによる)
  • 工事費(コア抜き・柱設置): 1ヶ所あたり 3,000円〜5,000円
  • 一般的な戸建て(20mの場合): 約20万〜40万円

初期費用はかかりますが、アルミフェンスにすれば今後30年以上サビの悩みから解放されます。 メンテナンスの手間や再塗装のコストを考えると、古いスチールフェンスは思い切って交換した方が、トータルコストは安くなることが多いです。

6. もうサビさせない!次選ぶなら「アルミフェンス」一択の理由

もし交換を検討するなら、再びスチール製を選ぶのはおすすめしません。 現在、日本の住宅フェンスの主流は「アルミ形材フェンス」です。

アルミフェンスのメリット

  1. 絶対にサビない(腐食しない): 厳密にはアルミも酸化しますが、表面に保護膜を作るため、鉄のようにボロボロに崩れる赤サビは発生しません。
  2. メンテナンスフリー: 定期的な塗装は不要。汚れたら水洗いするだけでOKです。
  3. 軽くて建物への負担が少ない: 重量が軽いため、地震時のブロック塀への負担も軽減されます。
  4. デザインが豊富: 木目調のラッピングが施されたおしゃれなデザインも増えており、家の外観をグレードアップできます。

価格も、以前より手頃なスタンダードモデル(LIXILのフェンスAB、YKK APのシンプレオなど)が充実しています。スチール製と比べても、材料費の差はそこまで大きくありません。


7. まとめ:サビはフェンスからのSOS。早めの対処を

スチール製フェンスのサビについて解説してきました。 最後に重要なポイントを整理します。

  1. スチールフェンスがサビるのは宿命。放置すると倒壊の危険がある。
  2. 設置から15年以内で、表面だけのサビなら「塗装(補修)」で延命可能。
  3. 設置から20年近く経過し、グラつきや穴があるなら「交換」すべき。
  4. DIYでの補修は「ケレン(サビ落とし)」と「サビ転換剤」が命。
  5. 交換するなら、メンテナンスフリーの「アルミフェンス」がコスパ最強。

フェンスのサビは、家の美観を損ねるだけでなく、家族や近隣住民の安全に関わる問題です。 「まだ大丈夫」と思わず、茶色いサインを見つけたら、まずはDIYで直せるか、プロに見積もりを頼むか、行動を起こしましょう。

特に、「根元の腐食」が見られる場合は、台風シーズンが来る前に専門業者に相談することを強くおすすめします。

スチールフェンスのサビに関するよくある質問(Q&A)

サビの上から直接塗れる塗料ってどうなの?

ホームセンターなどで「サビの上からそのまま塗れる」というスプレーや塗料が売られています。これらは非常に便利ですが、「ボロボロ崩れるような厚いサビ」の上からは塗れません。 ある程度ワイヤーブラシでサビを落としてから塗る必要があります。あくまで応急処置や軽度のサビ用と考えてください。

自転車のサビがフェンスに移ってしまいました。落とし方は?

もらいサビ程度であれば、カー用品店に売っている「鉄粉除去クリーナー(スプレー)」や、クリームクレンザー(ジフなど)をスポンジにつけて軽くこすれば落ちることが多いです。強くこすりすぎて塗装を剥がさないように注意してください。

業者に見積もりを頼む時の注意点は?

必ず「塗装した場合」と「アルミフェンスに交換した場合」の2パターンの見積もりを出してもらいましょう。価格差と、今後の耐久年数を比較して決めるのが賢い方法です。また、外構専門業者や地元の工務店など、2〜3社で相見積もりを取ることで適正価格がわかります。

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