ラベンダーを庭に植えたものの、夏を越せずに枯れてしまった、という後悔をしていませんか。
見た目にも香りにも人気の高いラベンダーですが、地中海原産のため、日本の高温多湿な気候とは相性が悪い場面があります。
この記事では、ラベンダーを庭木にして後悔しやすい理由と、後悔しないための品種選び・植え方のポイントを解説します。
正しい知識を身につけて、長く楽しめるラベンダーの庭づくりを目指しましょう。
後悔の多くは「品種選び」と「水はけ」で防げる
品種選びと植える場所を押さえておけば、後悔の多くは防げます。
理由と対策を順番に確認して、庭づくりに役立てましょう。
ラベンダーを庭木にして後悔しやすい理由
ラベンダーは爽やかな香りと紫の花穂が魅力の植物です。
日本の気候に合わない育て方をすると、他の庭木とは違う形で後悔につながります。
代表的な5つの後悔ポイントを確認しましょう。
夏の高温多湿で枯れる
ラベンダーの多くはヨーロッパの地中海沿岸が原産で、乾燥した涼しい夏を好みます。
日本の梅雨から真夏にかけての高温多湿は、株に大きな負担をかけます。
特に関東以南の平地では、夏を越せずに枯れ込む株が少なくありません。
水はけの悪い土で根腐れを起こす
ラベンダーは過湿に弱く、水はけの悪い土壌では根が傷みます。
特に粘土質の土壌や、水が溜まりやすい場所では、根腐れが進みます。
植え付け前の土づくりは、その後の生育を左右する重要な工程です。
品種選びを間違えて夏を越せない
ラベンダーには、イングリッシュ系・デンタータ系・ラバンディン系など複数の系統があります。
香りの強いイングリッシュ系は涼しい地域向きで、高温多湿の地域には適しません。
暖地で育てる場合は、暑さに強い系統を選ぶことが重要です。
木質化して花つきが悪くなる
ラベンダーは年数が経つと、株元の枝が茶色く木質化していきます。
木質化した部分には新芽がほとんどありません。
剪定をせずに放置すると、株全体のバランスも崩れます。
蒸れによる病気が発生する
風通しが悪くなるのは、株同士の間隔が狭いことが原因です。
湿気がこもった状態が続くと、灰色かび病などの病気が発生します。
植え付け時の株間確保と、こまめな剪定による風通しの維持が重要です。
後悔しないためのラベンダーの植え方
植える品種と場所を正しく選ぶことで、後悔の多くは防げます。
3つのポイントを確認しましょう。
暖地では暑さに強い品種を選ぶ
関東以南の平地など、夏に高温多湿となる地域では、デンタータ系やラバンディン系がおすすめです。
どちらも比較的暑さに強く、花期も長いのが特徴です。
涼しい地域や高原地帯では、香りの強いイングリッシュ系も育てやすい環境が整います。
株間による風通しの違い
株間が狭い(蒸れやすい)
株間を確保(風通しがよい)
※成長後の大きさを見込んで、株間を30〜50cm程度空けて植えるのが目安です。
植える場所は日当たり・風通しのよい場所を選ぶ
ラベンダーは日当たりを好み、一日を通して日が当たる場所が適しています。
株同士の間隔が狭いと、風通しが悪くなり、蒸れの原因になります。
植え付けの際は、将来の株の大きさを見込んで、株間を広めに取りましょう。
水はけのよい土壌に植える
ラベンダーはアルカリ性に近い、水はけのよい土壌を好みます。
酸性に傾きやすい日本の土壌には、苦土石灰を混ぜて中和する方法が効果的です。
粘土質の土壌の場合は、川砂やパーライトを混ぜ込んで水はけを改善しておきましょう。
土壌改良材の例
植えたあとの年間の手入れ
植えたあとも、季節に応じた手入れを続けることが、健やかな株を保つコツです。
年間を通したお手入れのポイントを確認しましょう。
開花後(6〜7月)に切り戻しを行う
ラベンダーの花が終わったら、6月から7月ごろを目安に切り戻しを行います。
花穂の下、葉がついている緑の部分で切るのが基本です。
この時期の切り戻しが、夏越しと秋の二度咲きにもつながります。
剪定ばさみの例
水やりは控えめにして乾燥気味に管理する
地植えして根が張ったラベンダーは、基本的に自然の雨だけで育ちます。
水の与えすぎは根腐れの原因になるため、土の表面が乾いてから水やりを行いましょう。
鉢植えの場合も、受け皿に水をためたままにしないよう注意が必要です。
梅雨前に軽く剪定して風通しを保つ
梅雨入り前に、茂りすぎた枝を軽く剪定しておくと、株の内部まで風が通ります。
蒸れによる病気や株の傷みを、未然に防ぐ効果が期待できます。
込み合った枝を間引く程度の、軽い剪定にとどめましょう。
剪定で失敗しないための注意点
剪定の時期を守っても、切る位置を間違えると株に負担がかかります。
作業前に、次の3つの注意点を確認しておきましょう。
木質化した部分は切らない(新芽が出ないため)
ラベンダーの枝は、茶色く硬くなった木質部と、緑色で柔らかい新しい枝に分かれます。
木質部分には芽がほとんどなく、切り戻しても新芽が出ません。
剪定は必ず、緑色の柔らかい部分で行いましょう。
切ってよい位置の見分け方
緑の部分で切る
木質部まで切るのはNG
※木質部(茶色く硬い部分)には芽がほとんどなく、切り戻しても新芽が出ません。
切り戻しは全体の1/3程度を目安にする
一度に大きく切り詰める強剪定は、株を弱らせる原因になります。
切り戻しの目安は、全体の高さの3分の1程度です。
毎年少しずつ整えることで、強剪定をせずに株姿を保てます。
数年ごとに株の更新を検討する
ラベンダーは、植えてから数年で下部が木質化し、花つきが徐々に落ちていきます。
木質化が進んだ株は、剪定だけでは若返らせることが難しい状態です。
挿し木で新しい株を育てて植え替える、株の更新も検討しましょう。
ラベンダーの庭木でよくある質問
Qラベンダーは暖かい地域でも育てられますか?
品種を選べば、暖かい地域でも育てられます。
デンタータ系やラバンディン系など暑さに強い品種を選べば、関東以南でも栽培できます。
Q剪定はいつ行えばいいですか?
花が終わった6月から7月ごろが基本の時期です。
真夏を迎える前に切り戻しておくことで、蒸れによる株の傷みを防げます。
Q木質化した部分は切ってもいいですか?
木質化した部分は切らないようにしましょう。
茶色く木質化した枝からは新芽が出にくいため、切り戻しは緑色の柔らかい部分にとどめます。
Q地植えと鉢植えはどちらがいいですか?
地植えと鉢植えの向き不向きは、地域の気候次第です。
梅雨の多湿や真夏の高温が心配な地域では、移動できる鉢植えが管理に向いています。
ラベンダーの手入れ・植え替えが負担ならSENBATSUでプロに相談しよう
株が増えて手入れが追いつかない場合や、剪定の時期・方法に自信がない場合は、プロへの相談も検討しましょう。
正しい知識を持った業者に任せれば、株への負担を抑えながら美しい株姿を維持できます。
自分での手入れが向いている
プロに頼むのが向いている
剪定・伐採業者の一括見積もりサービス「SENBATSU」なら、複数の優良業者から見積もりを集めて比較できるのが特徴です。
無理な自己流の剪定で株を弱らせる前に、
プロへの相談を
庭木・植栽の剪定にかかる費用は、株の大きさや依頼先によって変わります。SENBATSUで複数社の見積もりを比較して、自宅に合った業者を選びましょう。
まずはSENBATSUで見積もりを比較してみましょう
SENBATSUで無料見積もりを依頼する